常瀧寺は丹波市青垣町の山奥に残る古寺です。寺の裏山の登山道を登ると見えてくる大銀杏は、今から千三百年余りの昔に、常瀧寺を開創した法道仙人によってお手植えされたと云われています。当時常瀧寺は現在の寺の裏山の中腹にあり、七動伽藍を完備した大きな寺で、修験の寺として栄えていたようです。
年代でいうと養老年間(717〜724年)ぐらいであったと思われ、そうしたことを考えると、推定樹齢は千三百年余りということになりますが、はっきりしたことは定かではありません。長い年月を経て今も存在する常龍寺の大銀杏は、近畿最大級の大きさだと言われています。