兵庫県立丹波の森公苑は、県民の真の豊かさの実現に向けたライフスタイルの創造や地域づくりを支援するため、兵庫県が設置した広域拠点です。生活創造センターとして、県民の生活創造活動の支援、文化振興、丹波の森づくり研究などの仕事をしています。
丹波の森公苑の4つの事業
丹波の森公苑は約50haの広大な里山を保有しており、3コースの遊歩道があります。こちらではいつでもハイキング、植物観察、野鳥観察など自然とふれながら楽しむことができます。また、丹波の森公苑は推進テーマの一つとして「森林文化の創造」を掲げており、その中の4つの事業をご紹介します。
【丹波の森公苑サポーター制度】
丹波の森公苑では、子どもたちが豊かな里山の自然にふれ、自然体験や生活体験にチャレンジし、その中で自然や生命の大切さを学ぶ「丹波の森公苑環境学習推進事業」を展開しており、その一環として「丹波の森公苑丹波縄文の森塾」を開塾しています。当塾では、子どもたちが里山の自然にふれ、自然体験や生活体験にチャレンジしており、この子どもたちとともに里山に入り、見守り、共に学ぶ、そんなボランティアサポーターを募集しています。
【森づくり講座】
丹波地域の人工林で間伐が十分に行われず「不健全な森林」が多くなっています。一方で、里山の自然や生き物とのふれあいへの関心が高まっています。「不健全な森林」も少し手を加えれば、スギやヒノキが元気に枝を張り、下層も再生し健全な森林がよみがえります。丹波の森公苑では、苑内の里山を拠点に、里山の管理手法などを学ぶ「里山整備講座」を開催しています。この講座は、チェーンソーと比較的小規模な道具を使って間伐の実技を学ぶ「間伐編」と、間伐した木材の活用方法を学ぶ「間伐材活用編」の2つのコースを設けています。
【丹波の森大学】
丹波の森大学は、新しい時代のなかで個性豊かで、誰もが幸せに暮らせる地域づくり・環境づくり、それを支える「もりびと」づくりのためのより深い学習と実践の場として、多彩な講師陣による講義と現地学習をまじえた講座を展開しており、毎年受講生を募集しています。
【2023丹波の森フェスティバル】
令和5年10月29日(日)丹波の森公苑において、「森とふれあおう!ゆったり満喫!丹波の森公苑」をテーマに丹波の森フェスティバルが開催されました。ツリーイング体験、アクセサリーやかわいい雑貨のワークショップ、各種体験ブース、飲食ブースなど、多くの方がご来場しました。森のステージでは、「丹波の森もりびと賞」並びに「国蝶オオムラサキの舞う里山イメージ画コンテスト」表彰式のあと、迫力のある太鼓のパフォーマンス、さらにウクレレやオカリナ演奏など、最後は高校生による吹奏楽の演奏などが披露され、会場は盛り上がりました。丹波の森フェスティバルは毎年秋ごろに開催されます。どなたでも参加することができて、気軽に森にふれることができるイベントになっています。