丹波市山南町和田地域は江戸時代に遡る薬草栽培の歴史が今なお脈々と引き継がれている地域です。薬草薬樹公園は1988年(昭和63年)、当地を「漢方の里」と位置づけ開園されました。園内には大和当帰、オウレンをはじめ約300種近い薬草薬樹が栽培され、30年を超える年月を物語るように巨大に育った薬樹が鬱蒼としたたたずまいを見せています。一方ハーブゾーンではローズマリー、タイム、エキナセアなど花や香りを楽しめる植物も栽培、バラ園では春と秋には色とりどりの花が美しさを競います。
一見、地味に思われがちな薬草・薬樹ですが、カモミールやサフラン、ナンテンなど、きれいな花を咲かせたり美しい実をつける草木もたくさんあります。また道端で見かける雑草やよく知っている植物の中にも漢方薬・生薬として利用されているものも多くあります。
●リフレッシュ館では食事やお風呂が楽しめます
公園内の「リフレッシュ館」では、食事やお風呂、お土産の購入も可能。
「お食事処おきとや」では季節の食材や薬草を活かしたメニューがいただけます。
お風呂は薬草の当帰湯。地元で採れる「当帰(とうき)」は漢方にも使われる薬草です。「地域で育つ薬草に少しでも親しんでもらえたら」という願いが込められた「薬草風呂」をぜひお楽しみください。
○入浴料
・大人/600円
・小人(中学生以下)/400円
・幼児 無料
その他、薬草を使った染物やパンの手作り体験教室も開催(要事前予約) 。手ぶらで楽しめるBBQサイトや天然芝のグラウンドゴルフコース、水遊び場などアクティビティも充実しています。
平日はご年配の方やお仕事帰りの方が多く訪れ、休日には幅広い年代の方やファミリーで賑わい、世代を超えた交流も見られるそう。
写真は支配人の石塚 壽久さん。
「お客様には、お風呂やお食事を通して気軽に薬草に触れていただき、山南町和田の歴史にもご興味をお持ちいただければと思っております」