白髪岳(しらがたけ)は、丹波篠山市にある標高721.8mの山です。関西百名山の一つで、南側から望めば、綺麗な両肩をいからせたような山容が特徴で、丹波富士とも称されます。頂上からはほぼ360度の展望が可能で、二等三角点が存在し、隣に位置する松尾山(高仙寺山688.0m)とは続き尾根となっており、双方の登山が周回ルートにもなっています。
隣接する松尾山には山頂に松尾城本丸跡や高仙寺跡(酒井城)などの史跡があり、波多野氏傘下の酒井党の支城が点在しています。高仙寺城は、矢代酒井党の惣領主水介氏治が築いたとされ、氏治は南矢代城を本拠にしていましたが、明智光秀の丹波攻めが始まると、さらに酒井党が割拠する諸城の要城として、標高もある峻険な松尾山上に新たな城を築いたということです。他に千年杉・高仙寺の僧侶の墓である卵塔群・三基の石仏・阿弥陀堂跡・愛宕堂や高仙寺本堂跡などの史跡も残っています。
現在では、トレイルランニングが開催されるなど、多くの利用が見られます。