mocca(モッカ)は、暮らしに「木(モク)」を「加(カ)」えるをコンセプトに2020年にオープンした体験型のコミュニティー施設です。カフェ、木工ワークショップやトレッキング、食を楽しむイベントなどがあり、人と人との交流が生まれる場となっています。
きっかけは、山で起きている様々な問題への危機感
代表の辻さんは林業家ですが、林業を営む中で人が入らなくなった放置林やその荒れた現状を目の当たりにし、日々危機感を感じていました。そこで「たくさんの人に山に来てもらいたい。森や木をもっと身近に感じてもらいたい」と、人が集える場づくりとしてmoccaをスタートさせたそうです。山や木材を活用する場としてはもちろん、いろいろな人に知ってもらうために、カフェ・オーベルジュ・コワーキングスペース・Fabスタジオなども展開しており、世代を超えた交流が楽しめる場所になっています。
築160年の古民家を改装したユニークな共創型コミュニティ施設
築160年の古い屋敷を改装して作られた店内には、カフェやコワーキングスペース、木工が行えるFabスタジオなどがあり、どこにいても木の温もりを感じることができます。
木工が楽しめる「FAB LAB」。ワークショップにはものづくりのプロが集結し、工具の使い方だけではなく実際に伐採を見たり、木の特徴など体感しながら学ぶことも可能です。一部会員制ですが、参加者さんの「作りたい」想いを形にできるよう丁寧にサポートしてもらえます。
また、落ち着いた雰囲気のカフェスペースでは、ジビエをカジュアルに楽しめるメニューやデザートなどが提供されています。おくどサンド(鹿カツ 1,980円 ドリンク付き)は「おくどさん」の直火で焼き上げたホットサンド。ボリュームがあり、季節ごとに変わるスープも好評です。
その他月1回、夜に開催される「井戸BAR会議」では、ランチとは違ったジビエ料理やお酒も味わえます。
1日1組限定のお宿は土蔵を改装したもの。ベッドも木製です。
初心者向け登山などトレッキングのイベントも開催。プロのガイドが同行するので安心して楽しめます。
ここに暮らした人の歴史を引き継ぐ思いで
築160年の江戸時代のお屋敷をリノベーションして創られたmocca。かつてここに住んでいた庄屋の園田さんは人のために動く人だったと言い伝えられているのだとか。辻さんもまたその思いを引き継いで、日々山に関わり、多くの人と体を動かしています。